ムルガブ→国境→サリタシュ パミール高原、高山病が治る、車がスタックして雪かき

概要:昨日に引き続き、今日も最高到達標高を更新!! だ~れもいないパミール高原を北へ、キルギスへ向けてひた走る。同乗のスウェーデン人のオーバーステイに巻き添えを食らいながらキルギスへ。これも何かの縁。せっかく中国国境近くまで来たので、中国カシュガルへ寄り道しようと思ってオシ手前のサリタシュで乗合タクシーを下車して1泊。何もないキルギスの田舎。
 昨日の高山病はムルガブで1泊したらスッキリ治ってしまった。ホーローグで1週間滞在したのが良かったようだ。

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GPSデータ:2016年12月25日

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宿の朝食
宿の朝食
暖房が良く効いていて、とても過ごしやすい宿だった。
同じ部屋のマレーシア人に見せてもらったパスポート
同じ部屋のマレーシア人に見せてもらったパスポート
イスラム圏らしく、イスラエル以外のすべての国に有効と書いてある。
1泊した名もなき宿
1泊した名もなき宿
家族経営でチャリダーの間では有名らしい。
ムルガブの標高
ムルガブの標高
3631m
パミール・ハイウェイ
パミール・ハイウェイ
手持ちのソモニが少ないので、銀行へ行ってみる
パミール・ハイウェイ
パミール・ハイウェイ
パミール・ハイウェイ
パミール・ハイウェイ
オシまで417kmの看板
ムルガブの街並み
ムルガブの街並み
銀行はあったが、ATMは電源OFF、窓口は日曜なので閉まっていたので宿へ戻る。
宿の3人ドミトリー
宿の3人ドミトリー
宿の3人ドミトリー
宿の3人ドミトリー
宿から見たムルガブの街並み
宿から見たムルガブの街並み
標高3600m とても寒い
宿から見たムルガブの街並み
宿から見たムルガブの街並み
市場のタクシースタンド
市場のタクシースタンド
キルギス・オシ方面行きのタクシーを探す。
市場のタクシースタンド
市場のタクシースタンド
人があまり集まらず、2人で300ソモニでいいと言われたので、そのタクシーに乗ることにした。
レーニン像
レーニン像
警察署近くにある。さっきのスウェーデン人が、体調不良でオーバーステイ&許可証なしでパミール高原に立ち入ってしまい(知らなかったらしい)、昨日ムルガブ手前の検問所で問題になったので、一旦警察署へ。
キルギス人運転手のタクシー
キルギス人運転手のタクシー
ちょっと英語を話す運転手。スウェーデン人が取り調べを受けている間に、タクシーで運転手の親族に荷物を届けに行くことになった。
タクシーに給油中
タクシーに給油中
大胆な給油方法・・・。給油が終わって、運転手に「ガソリン代払って」と言われたので、あれっ?と思っていたら、どうやらタクシー代かわりに払えという事らしい。でも1人600ソモニとか言う。バカに高い・・・。がキルギスに早く帰りたいので払うことにした。
ソモニをほとんど持っていないので、有り金のドル、キルギスソム、ロシアルーブルを見せて「好きなだけ取ってくれ」と言ったら、「1000ソム+500ルーブルでOK」と言うではないか。あれ・・・?バカに安くないかそれ? 150ソモニぐらいだけど・・・。とりあえず安く行けるので良しとする。
スタンド併設の食堂で昼飯
スタンド併設の食堂で昼飯
おいしいシャシリク。またもスウェーデン人に払ってもらった。申し訳ない・・・。なんか、さっきのガソリン代、このスウェーデン人はガッツリ600ソモニ取られていたぞ・・・。いったい何なんだか・・・。とりあえず150ソモニ分だけ払ったことは彼には内緒にしておいた。それから、余った少額のソモニ札を両替できるか運転手に聞いたら、キルギス・ソムに両替してくれた。レートはまあまあ。
ムルガブを出発
ムルガブを出発
さっきの払った1000ソム+500ルーブルは、どうやら運転手が500を5000と勘違いしてるっぽい・・・。それならつじつまが合う。
スウェーデン人は警察で罰金を払って開放してもらったようで、無事合流して一緒にキルギスへ。
パミール・ハイウェイをキルギス国境へ向けてひた走る。
パミール・ハイウェイをキルギス国境へ向けてひた走る。
同乗者は運転手の他に、スウェーデン人と運転手の親族の小さな女の子。
パミール高原
パミール高原
所々雪が残っているので、けっこうガタガタ揺れる。
パミール高原
パミール高原
パミール高原
パミール高原
人っ子一人いない無人地帯
パミール高原
パミール高原
現在地の標高4590m
現在地の標高4590m
パミール高原
パミール高原
名もなき川沿いを走る
名もなき川沿いを走る
カラクル湖の湖畔を走る
カラクル湖の湖畔を走る
カラクル湖畔
カラクル湖畔
カラクル湖と天山山脈
カラクル湖と天山山脈
こんな辺境にも民家が建っている
国境警備隊の車が立ち往生していて助けを求めていたので、牽引して救助。運転手は結構慣れた様子で、よくあることらしい。
国境警備隊の車が立ち往生していて助けを求めていたので、牽引して救助。運転手は結構慣れた様子で、よくあることらしい。
国境警備隊の車
国境警備隊の車
柵の向こうは中国との緩衝地帯。中国領まで10km。
タジク国境ゲートの高度
タジク国境ゲートの高度
ムルガブから高原を上り4675mの峠を越えて、現在地4206m。昨日に続き今日も最高到達標高を更新。
さっき罰金を払ったスウェーデン人は、無事通してもらえるかと思いきや・・・。罰金払ったという情報が国境に伝わってなくて、通してもらえない・・・。私のパスポートは、すぐ出国印押してもらえたけど・・・。スウェーデン人はロシア語全く話せないので、私と運転手が間に入って、つたないロシア語で通訳。翻訳アプリも総動員。入国審査官は翻訳アプリの存在に結構感心していた。
タジク国境⇔キルギス国境間
タジク国境⇔キルギス国境間
入国審査官の人の好さが翻訳アプリを通して伝わってくる。どうやらこの人は、賄賂を取ろうとか全く思っていなくて、ただ自分の職務を全うしているだけの様だ。「通せないものは通せない」と・・・。結局、スウェーデン人が手元に残ってたソモニ札(50ドル強)を賄賂として払うことで渋々通してもらえることに。賄賂を取ることは不本意ではあったようだが、通れることになったので一安心。
タジク国境⇔キルギス国境間
タジク国境⇔キルギス国境間
電話もネットもなく、携帯も通じないとても辺境にある、この国境。通信手段は警備隊の持つ無線機のみ。
キルギス国境手前で立ち往生
キルギス国境手前で立ち往生
国境線を越えてから、キルギス側は全く除雪されておらず、何度も車がスタック。マイナス20℃、猛吹雪の中、3人でスコップ使って雪かきしたり、車を押したりして脱出。スタックと雪かきを5回ほど繰り返して無事キルギス国境ゲートに到着。低体温症になって死ぬかと思った。
キルギス入国印
キルギス入国印
2週間ぶりにキルギスに戻ってきた。タジク側と違って携帯も通じる。
ロンプラ情報によると、この国境で猛吹雪にあい救助された欧米人がいるらしい・・・。冬場の通行は十分な食料と防寒装備を!!
ホテル・タチナの夕食
ホテル・タチナの夕食
サリタシュの町に着いて、運転手に宿を探してもらったが冬場なので、どこも休業・・・。唯一開いていた家族経営のミニホテルに宿泊。夕食、朝食付きで1000ソム。高けぇ・・・。運転手はオシまで行って、自分の家に泊まればいいと言っていたけど・・・。
スウェーデン人と運転手とはサリタシュでお別れ。彼にはオシゲストハウスをオススメしておいた。
ホテル・タチナの客室
ホテル・タチナの客室
普通のキルギス人の民家の数部屋を客室にした、ホームステイ感あふれるホテル。暖房が良く効いていて快適。ただしシャワーなし、トイレは共同ポットン便所です。さっきの夕飯は、あんまりおいしくなかった・・・。
ホテル・タチナの客室
ホテル・タチナの客室
宿の娘さんとおじいさん(70歳オーバー)は結構感じが良かった。けど、キルギス・ソムが手元になかったので、ユーロで払おうとしたらレートをかなりボッタクってきたので閉口した・・・。ぃゃ、20ユーロって1540ソムくらいでしょ。1300ソムって・・・。ドル並みに低いやんけ・・・。ちなみに、この町に銀行やATMは無いそうです。商店が両替屋を兼ねているらしい・・・。

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