「STK500クローン」の版間の差分

提供:泣かないでゆり子
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(+作り方)
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*動作電源をUSB 5Vから供給することでACアダプタを不要に
 
*動作電源をUSB 5Vから供給することでACアダプタを不要に
 
**フラッシュ書き込み電源12Vは5VをチャージポンプIC'''MAX662A'''で昇圧
 
**フラッシュ書き込み電源12Vは5VをチャージポンプIC'''MAX662A'''で昇圧
 
  
 
== 特徴 ==
 
== 特徴 ==
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;ISP対応
 
;ISP対応
 
:低電圧シリアルプログラミングにも、もちろん対応
 
:低電圧シリアルプログラミングにも、もちろん対応
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;ほぼ全てのAVRマイコンに対応
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:XMEGA系を除くほぼすべてのAVRに書き込み可能
 
;レガシーフリー
 
;レガシーフリー
 
:USB化により、シリアルポートの無いパソコンでも使用可!Windows10ならドライバも自動でインストール。
 
:USB化により、シリアルポートの無いパソコンでも使用可!Windows10ならドライバも自動でインストール。
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== 部品リスト ==
 
== 部品リスト ==
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== 作り方 ==
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#部品を集める
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#基板製作+部品実装
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##ユニバーサル基板の場合
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###部品を基板図の通り半田付けして、スズメッキ線やポリウレタン線等で配線する。片面基板で十分。
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###USB-Bコネクタはシールドの足を少し広げると、2.54mmピッチになってユニバーサル基板に実装できる。好みでUSB-miniBにしてもいい。
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###FT232RLやMAX662など表面実装品は、ICの四隅をランドに半田付けして固定してから、ポリウレタン線で配線する(不要なランドは半田ごてで熱して剥がしておく)。あるいは変換基板でDIP化してもいいが、基板に収まりきらない可能性も考慮しよう(2階建てにして解決?)。
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###FT232RLの手半田は慣れないと忍耐との戦いなので、'''覚悟しよう!!'''
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##基板エッチングの場合
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###基板をエッチングして作る。両面基板を使用されたし。
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###スルーホールやネジ穴のドリル開け。
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###部品の半田付け。
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##基板は秋月のB基板、サンハヤトのICB-293サイズを使うとちょうど収まる。さらに基板の余白を切り落として、64x81mmにカットしておくと、秋月のアクリルケースSK-5に収めることができる。
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##AVRマイコンはICソケットをかまして、取り外せるようにしておくとよい。
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##ポリウレタン線で手配線すると気が遠くなりそうなので、忍耐の無い人はおとなしくエッチングして基板を作ろう・・・。
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#AVRマイコンにSTK500クローンのファームウェア(STK500.ebn)を書き込む。
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##基板図中のジャンパJP1の下2ピンをジャンパピンでショートさせてから、10ピン端子にライタを接続して書き込むか、ブレッドボードなどにAVRを一旦刺して、ファームウェアを書き込もう
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##STK500.ebnはAVR Studio4をインストールすれば C:\Program Files (x86)\Atmel\AVR Tools\STK500 にあるはず・・・(AVR Studio6の方は無いかもしれない)
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##.ebnフォーマットはAVR Studio4付属のAVR Progでしか認識できないようなので、AVR910互換ライタ+AVR Progでで書き込む
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##.hexフォーマットが欲しい場合は、EBN2HEXとかいうツールがロシアのサイトに落ちていた気がするので、ググって自己責任で使用しよう。(なんでも作る人がいるもんだ・・・)
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#部品の半田付けと配線が終わったら、バラックのままPCに繋いでテストしよう
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##AVR Studio4の場合、ツールバーの[Con]をクリックするとダイアログが出てくるのでPlatform: STK500、Port: COM3をそれぞれ選択してConnectをクリック。その後のダイアログで読み書きなどできればOK。※Portは環境によってCOM3以外の場合もある。
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##動作確認、および通常使用時はジャンパJP1の上2ピンをジャンパピンでショートしておこう。
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#正常動作を確認できたら、ケースに収めて完成~♪
 
== 回路図 ==
 
== 回路図 ==
 
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2015年8月19日 (水) 18:34時点における版

STK500Clone.jpg

AVRライター STK500クローン♡

ATMEL社が販売しているAVRマイコン評価用ボード兼書き込み器STK500のクローン。der-Hammer.infoで公開されてるSTK500クローン「HVProg」の改良版。

改良点

  • RS232C接続を廃し、FT232RLでUSB接続化
  • 動作電源をUSB 5Vから供給することでACアダプタを不要に
    • フラッシュ書き込み電源12Vは5VをチャージポンプICMAX662Aで昇圧

特徴

キッチンタイマーもどきに書き込みしてみる
STK500プロトコル対応
書き込みソフト不要で、AVR Studioから直接書き込み可能。avrdudeにも対応。
高電圧パラレル/シリアル・プログラミングに対応
ヒューズビット(SPIEN/RSTDISBL)書き込みミスの復旧とか、大量デバイスの書き込みとかできちゃう♡
ISP対応
低電圧シリアルプログラミングにも、もちろん対応
ほぼ全てのAVRマイコンに対応
XMEGA系を除くほぼすべてのAVRに書き込み可能
レガシーフリー
USB化により、シリアルポートの無いパソコンでも使用可!Windows10ならドライバも自動でインストール。

※このクローンはAtmel STK500評価ボードから、ライタ機能のみを抜き出したものです。マイコン評価用ボードのクローンではありません!

部品リスト

作り方

  1. 部品を集める
  2. 基板製作+部品実装
    1. ユニバーサル基板の場合
      1. 部品を基板図の通り半田付けして、スズメッキ線やポリウレタン線等で配線する。片面基板で十分。
      2. USB-Bコネクタはシールドの足を少し広げると、2.54mmピッチになってユニバーサル基板に実装できる。好みでUSB-miniBにしてもいい。
      3. FT232RLやMAX662など表面実装品は、ICの四隅をランドに半田付けして固定してから、ポリウレタン線で配線する(不要なランドは半田ごてで熱して剥がしておく)。あるいは変換基板でDIP化してもいいが、基板に収まりきらない可能性も考慮しよう(2階建てにして解決?)。
      4. FT232RLの手半田は慣れないと忍耐との戦いなので、覚悟しよう!!
    2. 基板エッチングの場合
      1. 基板をエッチングして作る。両面基板を使用されたし。
      2. スルーホールやネジ穴のドリル開け。
      3. 部品の半田付け。
    3. 基板は秋月のB基板、サンハヤトのICB-293サイズを使うとちょうど収まる。さらに基板の余白を切り落として、64x81mmにカットしておくと、秋月のアクリルケースSK-5に収めることができる。
    4. AVRマイコンはICソケットをかまして、取り外せるようにしておくとよい。
    5. ポリウレタン線で手配線すると気が遠くなりそうなので、忍耐の無い人はおとなしくエッチングして基板を作ろう・・・。
  3. AVRマイコンにSTK500クローンのファームウェア(STK500.ebn)を書き込む。
    1. 基板図中のジャンパJP1の下2ピンをジャンパピンでショートさせてから、10ピン端子にライタを接続して書き込むか、ブレッドボードなどにAVRを一旦刺して、ファームウェアを書き込もう
    2. STK500.ebnはAVR Studio4をインストールすれば C:\Program Files (x86)\Atmel\AVR Tools\STK500 にあるはず・・・(AVR Studio6の方は無いかもしれない)
    3. .ebnフォーマットはAVR Studio4付属のAVR Progでしか認識できないようなので、AVR910互換ライタ+AVR Progでで書き込む
    4. .hexフォーマットが欲しい場合は、EBN2HEXとかいうツールがロシアのサイトに落ちていた気がするので、ググって自己責任で使用しよう。(なんでも作る人がいるもんだ・・・)
  4. 部品の半田付けと配線が終わったら、バラックのままPCに繋いでテストしよう
    1. AVR Studio4の場合、ツールバーの[Con]をクリックするとダイアログが出てくるのでPlatform: STK500、Port: COM3をそれぞれ選択してConnectをクリック。その後のダイアログで読み書きなどできればOK。※Portは環境によってCOM3以外の場合もある。
    2. 動作確認、および通常使用時はジャンパJP1の上2ピンをジャンパピンでショートしておこう。
  5. 正常動作を確認できたら、ケースに収めて完成~♪

回路図

関連ツイート

参考文献

関連項目