自宅LTOテープバックアップのススメ

提供:泣かないでゆり子
2016年5月9日 (月) 08:54時点における市川ゆり子 (トーク | 投稿記録)による版 (+導入)
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わぁい!! 百合子さん磁気てーぷ大好き♡

 今から半年近く前の2015年12月頃、ファイルを暗号化して身代金を要求する「TeslaCrypt」とかいうランサムウェアが登場。何でもコイツはシャドウコピーまで暗号化していくらしく、Windows10のファイル履歴機能で外付けUSB-HDDにバックアップをしていた百合子は不安になり、別のバックアップ方法を模索することに・・・

新たなバックアップメディアに求める要件は

  • オフラインで保管できる (オフラインであればランサムウェアが物理的に暗号化できない)
  • 安価
  • 長期保存ができる (月単位でバージョニングがしたい)

この条件で色々と検討したところ、磁気テープのLTOが目に入った♡ 元々サーバやディスクアレイ用なので、新品ドライブは100万円前後と非常に高価だが、放出品が中古でヤフオクに安く出回っている。(LTO2ドライブで2000円前後)。サーバ向けなので信頼性も十分。テープの価格は新品でも結構安くUltrium2(200GB)で1本3000円前後。ヤフオクだと5本で2000円の時もある。

LTOの概要とか、Ultriumのバージョン間の差異についてはWikipedia - Linear Tape Openを参照。

導入

 導入にあたって、SCSIカードの接続やドライブのインストールなどをする必要があるので、PC自作や改造の経験があるほうが望ましい。Linuxのコマンドライン操作の経験もあると尚よい。

 ヤフオクを見ると、様々なLTOテープドライブや、テープライブラリ、テープオートローダが出品されているが、百合子さんのオススメは内蔵型のLTOドライブ単体。なぜかというと、テープオートローダ、テープライブラリは轟音のファンがついていることが多く、騒音のため一般家庭(#逸般の誤家庭?)での使用には適さず、また20kg以上でめちゃくちゃ重いため。

 なお、バックアップしたいデータが巨大でテープの入れ替えが面倒くさいとか、自宅に1Uサーバとか「るうたあ」があって騒音には慣れてるYoとかいう人は、テープライブラリ装置を購入してもいいと思う。

用意するもの

 最低限SCSIカードとケーブル、ドライブが必要だ。ドライブのインタフェースはSCSI(or SAS)かFCが大半なので、ノートパソコンでのテープ使用はちょっと難しい。USB接続のLTOドライブは無くはないが、オークションには出回ってなく、入手は難しいであろう。ノートパソコンで使いたい場合はSAS接続のドライブと、ExpressCard型のSASホストバスアダプタを使えばおk(ノーパソにExpressCardスロットが必要なので、廉価なPCだとキビシイ)

LTO3はSCSIの物と、SASの物、両方が出回っているので購入時はよく確認しよう。

LTO1~3(パラレルSCSI)

  • デスクトップPC
  • UltraSCSIカード(PCI or PCIe)

ハードオフのジャンクコーナーにあるものでおk。コネクタが68pinの物を。Ultra320(320MB/s)が理想だが、Ultra Wide SCSI 2(80MB/s)でも動かなくはない。

  • ターミネータ付き68pinSCSIケーブル

SCSIは50pinと68pinがあるが、LTOは全て68pin。ターミネータなしの物は安いけど、別途規格の合うターミネータを調達しなければいけないので、ターミネータ付きがオヌヌメ。(しかもターミネータの種類が色々あって、ややこしい)

  • 内蔵型LTOドライブ

5インチベイに搭載できるのでハーフハイトの内蔵型がオヌヌメ

  • Ultrium1~3テープ

LTO3~7(シリアルSCSI(SAS))

  • デスクトップPC
  • SASホストバスアダプタ(PCIe or ExpressCard)

SASとSATAは似て異なる物なので、ちうい!! (コネクタ形状がかなり似てる)

  • SASケーブル

これまた種類が多いので、ちうい!!

  • 内蔵型LTOドライブ
  • Ultrium3~7テープ

LTO7は2015年12月31日に発売されたばかりで、ドライブが100万円~と大変高価なので、一般庶民が手にすることは当面ないだろう・・・。LTO5は5~10万円でオークションに出ている事がある。

使い方

コマンド