早朝、ラオカイ駅に到着
列車を下りると、さっそくタクシーやホテルの客引きが群がってきた。彼らを無視しつつ、駅前の安そうな宿をあたる
早朝のラオカイ駅
まだ夜が明けていない
駅ホームと乗ってきた列車
ベトナム鉄道は縦への振動が強い(ぼよんボヨ~ンと下から突き上げる振動が来る)ものの、至って快適。ただノロ過ぎる。270kmに9時間もかかるとは。平均30km/hでノロノロ進む。ただ、寝てしまえばあっという間。朝、車掌が「アインオイ!ラオカイニャ!」(おい!ラオカイ着いたぞ!)と言って起こしに来たら、丁度ラオカイ駅に到着する所が見えた
早朝のラオカイ駅
だんだん夜が明けてくる
駅前の旅館街
旅館と食堂を兼ねている店が多い。同じ列車で来たと思われる欧米人パッカーが食堂で飯を食ったあと、泊まらずにすぐ出てきたので、彼らは近くの観光地サパへ向かうのだろう。
駅前の旅館に1泊
私はサパへは行かず、中国へ抜けるのでラオカイで1泊。今日中国泊まりでもいいけど、ラオカイの街も見てみたいし、ベトナムは中国より宿のクオリティーが高いのでベトナム最後の1泊とする
駅前の旅館
駅前の入口がボロそうな旅館で1泊いくらか聞いたら20万ドン。部屋を見せてもらおうとしたら、なぜか25万にアップ。でも今までより安いし、部屋もきれいなのでここに決定
駅前の旅館
今までのホテルは英語か中国語が通じたが、ここはベトナム語のみ。でも今まで覚えたベトナム語をフルに使って交渉。「1泊いくら?」
「部屋見せて下さい」
「パスポート?今日中国行って帰ってくるから渡せない」
「代わりにコピーあげる」
などなど。コピーはもしもの時のために用意しておいたが、役にたった。(ベトナムのホテルはパスポートを預けないといけないので、ちょっと不安)
旅館タインダット
部屋はキレイだけど入口はボロい。早朝着で眠いので11時まで朝寝。9時ごろに中国語話すおばさんが突然合鍵で部屋に入ってきてびっくり。「公安行って宿泊登記がどうのこうの」と言ってたけど、「いつ中国行くか?今日泊まるのか?お前中国語話すけど中国人じゃないな?」など2、3話したあとは寝ていいよと言って出ていった
パン屋
朝寝の後はラオカイの街を見つつ、2km歩いて国境へ。昼飯は中国に出て久々中華でも食べるつもりだったが、腹ヘッタので見つけたパン屋で1万ドンのパンを2つ買って歩きながら食べる
ラオカイの街
アジアハイウェイ14号線
中国国境へ続く
ホン川にかかる橋
この川をずっと下るとハノイに着く
対岸の街
でかいタワーが立つ
菅笠をかぶったチャリのおばちゃん
アジアハイウェイ14号線
真っ直ぐ行くと国境。左は橋。右は国道70号線
鉄道を発見
中国国境へ続く
まもなく国境ゲート
中国資本で建てたらしいでかいビルが立つ
出入国審査場
右奥が国境ゲート
中国資本のビルはホテルが入っている模様
出入国審査場の向かいに建っている
出入国審査場入口
10日ぶりにベトナムを出国
ベトナムドンの真偽鑑定法
ドン札の偽札の見分け方が書いてある。ドンも偽札とは無縁ではないようだ。でも実際使っていると、人民元ほど偽札を気にしなくていい。
審査場内の免税店
煙草しか置いていない
国境の川
手前と左奥がベトナム。右奥が中国
国境にかかる橋
ベトナム側出国ゲート
橋の諸元
ベトナムはなぜか小さい橋から大きい橋まで諸元を書いた看板が建っている
川を渡る
奥の橋は鉄道橋の中越鉄路大橋。10年前のガイドブックには昆明北→ハノイ・ザーラムへの国際列車があると書いてあるが今は運行していない模様
中国側出入国審査場
中国側に到着
アライバルビザの事務所がある
でも、シャッターが半開きなので閉まっているようだ
ラオカイの出入国スタンプ(右)
左は10日前、モンカイ入国時にもらったスタンプ
中越鉄路大橋
ベトナムへ続くレール。国境を越えただけで漢字だらけの世界になるのが不思議
真昼間から麻雀に興じる人たち
国境の川
対岸はベトナム。明日のバス切符を買うため、バスターミナルを探してうろうろ
中国側河口の街
ベトナム語併記の看板も多い
ベトナム語併記の露店メニュー
旧バスターミナル
GPSに出ていたバスターミナルへ行ったら、貨物ターミナルになっていた。荷物をトラックに積んでいたおっさんに聞くと、今は北に別のターミナルが出来ていて、そこからバスが出ていると教えてくれた
河口駅と本線へ続くトンネル
新バスターミナルの場所は検討がつかないので、国境に溜まっているバイクタクシーを利用。外人とはバレずに10元。バイタクのおっちゃんと話ながらターミナルへ。「建水(次の目的地)に住んでるのか?それともベトナムか?南京から来たのか。」
「奥さんはベトナム人か?ベトナム人の結婚相手を探しに来たのか?」
「ベトナム人の女はいいぞ!優しいしキレイだし。」
「いい女紹介するから一緒に来るか?23才?そんなの関係ないさ。18才でもOKだ。」
河口駅構内
いろいろ面白い話をしてくるテンションの高いおっちゃんだった。ターミナルで切符を買う間、少し待ってもらって、今度は河口駅へ10元で行ってもらう。すると、「駅?今は列車運休してるぞ?」
「友達でも駅のそばに住んでるのか?」
「そうか鉄道が好きなのか。」
等々。終始中国語で話していたが、南京から来たという事まではバレたが、日本人という事まではバレなかった。おっちゃんは終始私を中国人と思っていたようだ
河口駅構内
列車の来なくなった駅ホームは、地元民のバイクの通り道になっていた
支線がある
中国のポイントはだいたい自動だが、これは手動。他人が勝手に動かさないようにバッチリ鍵もかけてあった
河口駅構内
こっちは自動ポイント。写真ではわからないが、下の信号機は青が灯っている。線路設備にはまだ電源が来ているようだ
対岸はベトナム
左下のボート、何をするかと思っていたら…
密入国
ベトナム側でボートに人を乗せ出した
密入国
そして、中国側に渡ってきた密入国の連中。500m先に正規の国境があるが、彼らはパスポートを持っている様子もないし、審査場を通る様子もない
密入国
再びベトナム側へ行くボート。こんなに簡単に密入国出来てしまうとは。
密入国
再び中国側へ来たボート。正規の国境そばで堂々と密入国が行われている。当局は黙認状態か?
密入国者を待っているバイタク
中国側ではバッチリバイタクが客待ちをしている。駅から線路沿いに歩いてきただけだが、まさかこんなものを見れてしまうとは
再び河口駅構内
河口駅入口
「車両通行禁止」
「ここからの違法出国禁止」
と書いてあるが、旅客列車の来ない今は地元民の通り道と化している
河口駅
中越鉄路大橋
出入国審査場
ベトナム人のおばちゃんが持っている出入国許可書を見せてもらった。名前などが手書きで書かれていて、パスポートより薄いチャチな造り。毎日出入国しているみたいで、スタンプがたくさん押してあった。商売人のようだ。この出入国許可書、係員はささっと確認するのみで、ポンポンスタンプを押しているが、パスポートの場合だと、許可書よりも時間をかけて確認していた
こちらは自転車専用の審査場
そして中国の入国審査官が私の番が来たときに「えっ、最後の最後でパスポートかよ!面倒だなぁ」と言っていたので、出入国許可証よりパスポートの方が手続きが面倒なようだ。
ベトナムモバイルの電波が中国側でも届く
時刻はベトナム時間。ベトナムのSIMカードを売る店もある
中国側出国ゲート
国境貿易のトラックが行く
ベトナム側出入国ゲート
アジアハイウェイ14号線の看板が立つ
ラオカイ駅
ベトナム入国後バイタクが寄って来たので、ラオカイ駅まで20元を15元に値切って利用。ベトナムドンの手持ちが少ないので人民元払いにする
駅前の旅客街
ラオカイ駅待合室
切符売場
優等列車リビトランスの切符売場
ラオカイ駅構内
ラオカイ駅構内
中国へ伸びるレール
中国へ伸びるレール
ラオカイ駅構内
左へのレールを辿ると貨物ターミナル
貨物ターミナル
線路の上を歩いてうろうろ。列車が来ないと分かっているので怖くない
貨物ターミナル
地元民も歩いているからか、レールの上を歩いても全く怒られる気配なし
貨物ターミナルそばのホアンディエウ通り
遊んでいる子ども
親が棒で木の上の果実を取っている様子
ホアンディエウ通り
駅前の郵便局
営業時間を確認したら、7:30~11:30、13:30~18:00だった
夕飯の豚肉炒飯
駅前の旅館街にて、4万ドン。20元で払ってお釣2万ドンをベトナムドンでもらう。国境地帯はドン、米ドル、元など色んな通貨が通用する。(米ドルはベトナム全土で使える)